水ガニとは?福井県越前町の解禁日や食べ方や値段まで徹底解説!
冬の北陸を旅して、越前がにに舌鼓を打ってみたい!
実は、そんな夢を【安く】叶えられる地元の人だけが知っている裏技があります。
それが水がにです。
越前ガニといえば高級食材の代名詞といってもいいでしょう。
2022年の初セリでは、なんと1杯310万円!!で競り落とされた越前ガニもありました。
でも、水がにならなんと越前ガニの約1/3の価格! カニをお手頃価格でおいしく食べてみませんか?
目次
水ガニとは何?
水ガニとは、脱皮して間もない甲羅の柔らかいカニのことです。別名、若がにとも呼ばれます。
「水がに」の名のごとく、水分を多く含んで、みずみずしいのが特徴です。
カニは成長するに当たって幾度となく脱皮を繰り返し、脱皮をすることによって魚体を大きくしていきます。
福井県では「ズボガニ」という名前でも愛されています。
「ズボガニ」という由来は、身がズボッと簡単に抜けることから来ています。
水がには一般的な成熟したズワイガニに比べ、身入りは8割程度。そのため身が殻から外れやすいのです。
水ガニの値段が安いって本当?
そして、水がにについて、ここからが地元民だけが知っている裏技です。
実は水がにの最大の長所は、なんといってもその価格の安さ!
カニの成熟を待つことなく出荷されるため、安価で手に入ります。あくまで例年の価格で比較してですが、成熟した越前がにの1/4程度。
その手ごろな価格から、水がには県外にはあまり出回らず、地元で消費してしまうことがほとんどです。
水ガニの有名な地域
越前がに、松葉がに、加能がに……実はどれも同じ品種のカニだってご存じでしたか?
実はズワイガニは水揚げされる港によって、ブランド名がつけられています。
福井県で水揚げされれば越前がに、山陰地方なら松葉がに、石川県なら加能がにという風に。
ですので、ズワイガニの産地として有名な地域では、手頃に入手できるカニとして水がにが親しまれています。
福井
福井県はいわずと知れた最高級品「越前がに」の産地です。
他の産地との違いは、港から漁場が近く、獲ったばかりのカニを日帰りでセリにかけられること。
そのため鮮度の高さでは随一といってもいいでしょう。
越前海岸をドライブすれば、水がにを扱っている飲食店や鮮魚店が何件も見つけられます。
鳥取
鳥取をはじめ、山陰地方で水揚げされるズワイガニは主に「松葉がに」と呼ばれます。
鳥取県では、令和元年に水がにの解禁期間が変更され、2月1日~2月末日の1か月間になりました(年々解禁期間が短くなっている傾向にあります)。
福井の解禁期間は2月20日~3月20日ですので、半月早めの解禁です。
旅行などで水がにを楽しみたい場合は、解禁時期を参考に行き先を決めてもいいかもしれませんね。
兵庫
実は、ズワイガニの漁獲量ナンバーワンの兵庫県。
兵庫のズワイガニも主に「松葉ガニ」と呼ばれますが、水揚げされる港により津居山かに、柴山かに、浜坂かになど呼ばれることもあるようです。
解禁期間は鳥取同様に、2月1日~2月末日の1か月間です。
番外編・京都
福井、鳥取、兵庫……あれ?
日本海に面した都道府県なのに、抜けている地域があると思いませんか?
福井と兵庫の間に挟まれた京都府も、もちろんズワイガニの産地の一つです。
ですが、水がにに関しては、水産資源保護のため平成20年から禁漁となっています。
水がにの食べ方・捌き方
ズワイガニといえば、どのような食べ方が思い浮かぶでしょうか?
カニ鍋? カニ刺し? 焼きガニ?
でも、水ガニはどうやって食べたらいいでしょう?
一番のおすすめは、やはり茹でガニです。
魚屋さんが茹でてくれたそのままを殻をむいていただきます。
カニといえば、殻が固く、殻剥きに手間取るイメージがあります。
けれど、水がには脱皮したばかりでまだ殻が柔らかく、簡単に爪で割れ目を入れられます。
通常の越前がにと比べ身入りは8割ほどですが、身が殻から離れやすいので道具を使わなくても身がズボッと抜けます(地元で水がにをズボガニと呼ぶ由来です)。
カニ初心者や、お子様にも手軽です。
特に捌き方の手順などを考える必要はありませんので、パキパキと手で殻を割りながらお召し上がりください。
また、カニ味噌が柔らか固まりにくいため、贅沢にカニ足のみをいただくことが多いです。
水ガニでよくある疑問や悩みにお答えします!
水ガニの味ってどんな味?
ズワイガニはカニ足・カニ味噌ともに力強い旨味のある冬の味覚の代名詞です。
一方水ガニは、同じズワイガニとはいえ成熟したズワイガニに比べるとさっぱりとした味わいです。
しかし、だからこそカニ本来の甘みを感じやすく、水がにの呼び名の通りみずみずしくジューシー。
カニ好きの通な方には、成熟したカニと水ガニを全く違うものとして楽しまれています。
水ガニの価格は?
ズワイガニはものによっては10万円を優に超えることもある高級食材です。
特に2022年の初セリでは1杯のズワイガニに過去最高金額310万円の値が付き、話題になりました。
さて、一方、脱皮したばかりのズワイガニである水がには、比較的安価で手に入りやすくなっています。
あくまで例年の場合ではありますが、同じ越前町で水揚げされた越前ガニと水がにでは、価格が1/30になることも。
その価格の安さから、地元の人だけが知る秘密の味覚になっています。
水ガニの解禁期間・販売時期は?
2024年1月時点での水がにの解禁は下記の通りになっています。
福井県:2月20日~3月20日
兵庫県・鳥取県など:2月1日~2月末日
越前宝やでは1月中旬より水がにのご予約を承っております。
まとめ
水がには、もともと地元でだけ食べられるグルメの一つでした。
ですので、日本海を目前に、地元で味わっていただきたいというのが本音です。
ですが、昨今のコロナ禍で、旅行が躊躇われる日々が続いています。
長い長いおうち時間に、ぜひ普段とは違うグルメで旅行気分のひと時を味わわれてみてはいかがでしょうか?
越前宝やでは、水がにのご注文を承っております。
当店は越前ガニで有名な越前町で創業60余年の老舗です。
越前がにを知り尽くした職人が、仕入れたカニの状態を見て塩加減や茹で時間を調節し、届いてすぐに食べられる状態で産地直送いたします。
そしてまた気兼ねなく旅行が楽しめる日が来ましたら、ぜひ福井まで足をお運びくださいね!