水がにって何?高級越前がにが安く手に入る!?【カニの脱皮中の姿も公開!】
年々価格が高騰していく越前がに。
新型コロナウイルス感染症をきっかけにこれまで以上に手がしにくく、これまではお手頃価格だったメスのせいこがにもここ数年は食べるのを躊躇ってしまっている方も少なくないようです(※今冬のせいこがにの解禁は終了しました)。
そんな中、福井の人たちが期待を寄せているカニがあります。
それは解禁期間がたったの1か月、でも越前がにの約1/4の価格で入手できる水がにです!
水がにとは
水がにとは、脱皮したばかりのオスのズワイガニのことです。
別名・若がにとも呼ばれます。
カニを含め、甲殻類は脱皮を繰り返すことで体を大きくしていきますが、ズワイガニの場合は一生のうちに16回もの脱皮を繰り返します。
脱皮したばかりのカニは殻が柔らかいため、通常の殻が固いカニを水がにと区別して「かたがに」と呼ぶ地方もあるようです。
※2021年1月15日撮影:越前がにの脱皮中の様子
少し珍しい、越前がにが脱皮している様子を撮影しました。
越前がにとして仕入れたのですが……漁の解禁前に図らずも水がにになってしまいました笑
赤っぽいほうが本体で、白っぽいほうが脱いだ殻です。
よく見ると白っぽい殻の中に、抜けきっていない脚があるのがわかります。
水がにの特徴
水がには、主に地元で消費されてしまうことが多い、福井県の秘密の味覚です。
成熟した越前がにに比べ、かに味噌が柔らかく、茹でる際にカニ味噌が流れてしまうため、主にカニ足を楽しみます。
つまり、越前がにの醍醐味であるカニ味噌は味わえません……なのに、なぜ地元での人気が高いのでしょうか?
実は、欠点を補って余りあるメリットがたくさんあるのですっ!
甘くてジューシー!
脱皮直後で成熟しきっていないため、力強い旨味が特徴の越前ガニと比べるとあまり濃厚さはありません。
しかし淡白な分、カニ本来の甘みを感じやすいのが特徴です。
「水がに」の名にふさわしく、水分がしたたるほどジューシー!
カニ好きの通な方は、成熟したカニと水ガニを全く違うものとして楽しんでいます。
食べやすい!
カニといえば、硬い殻を割るのが難しく、殻剥きに苦戦するイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
けれど、水ガニは脱皮したばかりで、殻が柔らか!
親指の爪で割れ目を入れれば、誰でも簡単にパキッと割ることができます。
また通常の越前がにと比べ身入りは8割ほどですが、身が殻から離れやすいので道具を使わなくても身がズボッと抜けます。
そのため、越前町では親しみを込めて、水がにを「ずぼがん(ズボガニ)」と呼んでいます。
安い!
越前がには、ものによっては優に10万円を超えることもあるカニの王様です。
地元にいてもなかなか手が出しづらい超高級品ですが、実は水ガニはお手頃価格!!!!!!
例年の相場ですので、あくまでも参考程度ですが、越前ガニの約1/4の価格のこともあります。
水ガニは脱皮したてで成長を待つ必要がない分、非常に安く購入することができるのです。
そのため、地元でこっそり消費され、県外に出回ることはあまりありません。
その価格の安さから、水がにを選んで買う方もいるほどです。
水がにの解禁期間
福井県民が毎年楽しみにしている日ランキングがあったら、きっと第一位になるのは【11月6日】の越前ガニの解禁日。
第二位になるのは、もしかしたら【2月19日・水がに漁解禁日】かもしれません!
【解禁期間】
・越前ガニ…11月6日~翌年3月20日
・セイコガニ…11月6日~12月31日
・水ガニ(ズボガニ)…2月20日~3月20日(30日間のみ)
そう、水がにの解禁期間はたったの1か月間!!!!!
この時期にしか食べられない、希少な味覚です。
越前宝やの水がに
創業60余年の越前宝やでは、ご注文を受けてから、目利きの仲卸人があなただけの最高の1杯を港で競り落とします。
そして女将の実弟である職人が、即座に浜ゆでし、お手元まで発送をいたします。
水がには、たった30日間しか味わえない期間限定の味覚です。
お手頃価格で、甘くてジューシー……正直なところ、地元だけの秘密にしておきたい気持ちもありつつ、でも地元だけで消費するにはもったいないと常々思っていました!
召し上がったことのない方には、ぜひ一度試していただきたいです。
水がにが気になった方、ぜひご利用ください!
福井県産水がに(若がに)2肩セット【冷蔵】
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