おせち料理は縁起物!意味を知って食べるとツキを呼び込むかも?
もうすぐお正月ですね!
みなさんのお家では、毎年おせち料理は食べますか?
もともと、おせち料理は平安時代に朝廷で「節句・節供(せっく)」に出されるお祝い料理で、季節の節日である5つの節句に食べられていました。
・1月1日(元旦)
・3月3日(ひな祭り)
・5月5日(端午の節句)
・7月7日(七夕)
・9月9日(重陽:ちょうよう)
神様にお供えしたり、ご馳走とされて食されていました。
この食事を「御節供(おせちく)」と呼び、江戸時代には「おせち」に変化し、現在のようなお正月料理となっていったといわれています。
そんな「おせち料理」ですが、一つ一つに縁起のよい意味があることはご存知ですか?
一品ごとに持つ意味を想いながら食べると、縁起をかついで今年も健康に良い運を呼び込むことができるかもしれませんね。
お子さんやご家族みんなで、意味を考えながら楽しく覚えていくのもいいですね!
目次
おせち料理の意味と由来【縁起がよい理由】
おせちに使われていることの多い食材、13品の意味を見ていきましょう。
「忙しくて用意するのが大変!」という方も、「三つ肴(みつざかな)」といわれる「黒豆・田作り・数の子」の3品だけでも用意するとお正月らしさを感じられますよ。
黒豆:厄除け・健康・長寿
「まめに働く」の語呂合わせをよく言われていますが、もともとは黒色で魔除けなどの意味合いをもち、災いから遠ざけ健康に長生きできるという願いが込められています。関西では「しわが寄らない」方がよい、関東では「しわが寄る」方がよいとされています。
田作り:豊作
五万米(ごまめ)とも呼ばれていました。
片口イワシを肥料にすると米が豊作になったことから、豊作の願いが込められています。
数の子:子孫繁栄・子宝
ニシンはひと腹に卵がたくさんあることから、子孫繁栄の願いが込められています。
伊達巻:学問成就
江戸時代に、長崎の「カステラ蒲鉾(かまぼこ)」が江戸に伝わった際、見た目が「伊達者(洒落者)(だてもの・しゃれもの)」たちが着ていた「丹前(どてら)」に似ていたことから呼ばれるようになりました。
昔は、大切な文書・掛け軸の絵などは巻物にしていたことから、「伊達巻」は巻物の形をしているので『学問成就の縁起物』とされています。
栗きんとん:商売繫盛・金運・勝負運
黄金の財宝を表す意味合いを持ちます。栗は「勝ち栗」といわれるように縁起のよい食材とされ「何事にも勝つ」という勝負運を上げるため節句以外にも、戦の前にも食べられていました。
紅白かまぼこ:魔除け・神聖・めでたさ
半円の形は「日の出」を表し「めでたさ」と「門出」、赤は魔除け、白は清らかさの意味を持ちます。
昆布巻き:発展・喜び・健康長寿・子孫繁栄
「よろこんぶ」の語呂合わせ。正月の鏡飾りに使われるなど縁起物としてよく使われています。
「子生婦(こんぶ)」とも字をあてることから、子孫繁栄の意味合いもあります。
紅白なます:平安・平和
お祝い事に使われる水引が由来。生魚+大根+にんじん+酢=なますと呼ばれるようになりました。
海老:長寿・魔除け・祝い
海老は海の老人と例えられ「長い髭と腰が曲がった姿」から、海老のように腰が曲がるまで長生きに健康で過ごせますようにという願いが込められています。また、赤は魔除けの意味と、鮮やかさがお祝いの席では欠かせない食材となっています。
菊花かぶ:めでたさ・長寿
菊は日本の国花で、おめでたい意味と長寿を表します。
たたきごぼう:幸せ
地中に長く真っすぐ根付くことから縁起がよいとされ、代々根を張り続けることを願い入れます。
ぶりの照り焼き:出世・出生
ぶりは成長によって名前を変えることから、「出世魚」とされ縁起が良い魚。
お祝いの席や門出を祝うときに使われています。
筑前煮:運気
九州北部地方の郷土料理。「ん」がつく食材、だいこん・れんこん・こんにゃく・にんじんなどと、必ず鶏肉を入れる煮込み料理。
「ん」は、運が付くとされさらに食材一つずつに意味合いを持ちます。
また、筑前煮ではなく、【里芋】の煮物をおせちに入れることも多くあります。1本の親芋から八方へ子芋が広がることから、子孫繁栄と子宝の願いがあります。
おせちで縁起よくお正月を迎えよう!
昔の人の願いには、一家の健康と長寿、子孫繁栄が多く込められていたんですね。
今年も、みなさんが健康でよい運に恵まれますよう願っております!