上座(かみざ)ってわかります?とっさにわかると助かる席順のマナー
会社上司や仕事先だけでなく、目上の人や親戚・年長者と同席する際、その場所での「上座」がどこかパッとわかりますか?
どこでもとっさに判断できるとスマートでかっこいいですよね!
相手の方にも失礼がないですし「お、礼儀ができる人だな」とあなたの株も上がるかもしれません。
今回は、よくありそうなシーンでどこが上座になるのかご紹介します。
上座下座はおもてなしの心から
「上座」は、立場が一番上の人が座るものとされています。そして、「下座(しもざ)」はもてなす側が座ります。
ですが、偉い人が自ら座るものではないそうです。
招く側の人が、「自分」の座る位置を「下座」にすることで『相手に示すおもてなしの気持ち』として上座に通すということだったんですね。
会社の応接室ではいつものことだからよくわかるという場合も、結婚相手のご両親と初対面で食事のシーンなんて場合場所が変わると全くわからないなんてこともあるかもしれません。
席順でわかる上位下位
日本の古くから伝わるしきたりで、「左上右下(さじょううげ)」というものがあります。
左が立場が上。右が下。という意味合いです。
これには、中国の思想が含まれていて「天帝は北辰(ほくしん)に座して南面す」という、北から南を向いている皇帝からみて日が昇る(左)が上位、日が沈む(右)が下位となります。
「日が昇る、日が沈む……。」と聞いて女将が思い出したのは、「聖徳太子が送った手紙を読んで、中国(隋)の皇帝が激怒した」という話。
内容は簡単に言ってしまうと「日が昇る国の王から、日が沈む国の王へ手紙を送ります。」みたいな事らしいのですが、この手紙の意味の見解はさまざまにあります。
その中の一つ、日が沈む国って弱いイメージだから怒ったという説からすると、「左上右下」もしっくりきますね!
車の席の上座はどこ?
車の席では、同行する人数で変わります。
・運転手と社長の場合
運転席の真後ろが「上座」。
・後部座席に3人で乗る場合(タクシーの場合)
窓側が「上座」にあたり、運転席側が一番上座。
次に、助手席側の後部座席が上座。3人目が真中。
4人目がいる場合は、助手席が一番「下座」。
・運転手含めて4~5人で乗る場合(運転手が上司で同行する場合)
助手席が「上座」。
次に、運転席の後ろ→助手席の後ろ→真中の席という順番になります。
レストランで座る上座はどこ?
出入口から見て、一番奥の席が「上座」。
左が出入口なら、右の奥の角が上座になります。
恋人のご両親と会うなら、4人席で右奥がお義父さん、左がお義母さん。
「自分」の右側に恋人となります。
座敷・和室の上座はどこ?
和室は、床の間がある場合は「床の間の前」が「上座」になります。
床の間と近くて出入口から遠い一番奥が「上座」ということですが、テーブルの向きでどこが上座か迷うことがあります。
・床の間とテーブルが平行
床の間に近く、入り口から一番遠い席が「上座」、順に床の間側で入り口に近くなる順番になります。
6人の場合は、床の間側3人の真中が「上座」、次が右奥の順番です。
・床の間とテーブルが直角(Tの字)
床の間に近く一番奥が「上座」、次はテーブルを挟んで床の間に近い方の順番になります。
下座である「自分」は出入口に一番近い端の席と覚えておくとよいでしょう。
カフェの上座はどこ?
待ち合わせで使われることの多いカフェでは、先に到着して待っていることが多いと思います。
相手が到着したことが見える席で、「下座」に座って待ちます。
ここでも、出入口から見て奥の席が「上座」になります。
リビングの上座はどこ?
最近のご家庭では、客間というものがなくキッチンと繋がったリビングで接客するシーンも多いと思います。
その場合も、出入口から見て一番奥が「上座」になります。
お子様が小学生の場合、家庭訪問があると想定してみました。
・ダイニングテーブルでお話を聞く場合
部屋の出入口から見て一番奥に「先生」。
テーブルを挟んで「自分」は出入口の近く「下座」。自分の隣が「子供」になります。
・テレビの前に大きいソファーが一つだけの場合
ソファが上座として「先生」。
出入口に近い位置が「下座」なので、床に座布団か椅子を持ってくるなどします。
リビングダイニングの場合は、上座にお通しするとキッチンが丸見えになってしまうという間取りの場合もあるので
「キッチンが見えちゃうのでこちらへどうぞ」などといって違う席へ座ってもらうのもいいと思いますよ!
自分が座る位置は「出入口の近く」というのがポイントですね!
一番迷うのは車のシーンかもしれませんね。
「上座」というものがあるものの、立場が上の方でも意識せずに下の席へ座られる方もいます。「どうぞ上座へお座りください」などと促しても「ここでいいです。」と言われたらそのままでも大丈夫ですよ!
越前宝やでは、干物ギフトで内祝い・お歳暮などさまざまなシーンでお使いいただいております。
「のし」のことなどお困りの際は、お気軽にお尋ねください。